ワクワク組織の作り方(9)

エンジニア出身のマネージャーに送る、部下が進んで仕事をするための8つの技術

               <タレント トライアングル エンタープライズ社>


羽譜 「前回は、環境の話だったけど、どんなことを感じたかい?」

雨  「今回もカフェテリアに移動しましたが、

  羽譜さんは意識して場所を移ったんですね。」

  「事務所で人が周りにいると話しにくいですもんね。」

ナベ「 今は、僕が羽譜さんの正面、雨君が羽譜さんの横に座っている。」

 「僕は、正面の方が真面目に話を聴いてもらえると思うので良いんだけど

 雨君は、隣のほうが良いの?」

雨  「隣で少し近いほうがテーブルをはさむより、親身に聴いてもらえそうで

 話しやすいんですよね。」

ナベ 「ちょっとしたことだけど、話しやすい環境も人それぞれなんですね。」

羽譜 「次は、聴き手の態度の話だよ」

 「これも知っていて実行するのと、知らずに実行できないのでは差が出るよ。」

◇2 基本的な聴くスキル

  聴き手の態度も、相手が話しやすくなる要因です。

 1.相手を見て聴く

  忙しい時に、書類を見ながら、PC操作をしながら人の話を聴いていませんか?

 2.態度で聴いていると知らせながら聴く

  うなずきながら聴く。「へぇ~」「それで」など合いの手を入れながら聴く

 3.相手が話をしている間は、口を挟まない。

  話を遮って、質問したり、意見を言ったりしない。

 4.話しやすくするための質問をする。

  「それからどうした?」「それで、どう思った?」「その次に何が起こった?」など

 5.相手に合わせたペース、聴き方。

  人は、それぞれ個性があります。

  早口で話す人、ゆっくり話す人

  考えてから話さないと嫌な人、話しながら考える人

  話ながら考えるタイプで、早口な話し手に対し、

  聴き手のあなたの応答が、話を聴いて⇒考えて⇒ゆっくり応答する

  と、話し手は、ストレスを感じます。

  逆に、考えて話さないと嫌な人に、聴き手が

  「それでどうしたの」と聞いた後に、しばらく沈黙したとしても

  頭で話を整理して話そうとしていて間が空くことがあります。

  そんな時に、「話しにくい?」「視点を変えてみようか。」など

  話すことを促そうと話しかけると

  混乱して話しにくくなることもあります。

  相手のタイプに合わせて聴くことは重要です。


<演習>身近な方と試してみてください。

 二人ペアになって椅子に座る(Aさんと自分)

  Aさん:あなたの方を向き座る。最近あった気になることを話してもらう

  あなた:横を向いて座って、うなずきやあいづち等の反応をせずに聴く

  2分くらいして

  あなた:正面を向きなおし、うなずきやあいづち等の反応をしながら聴く

  交代

  あなた:最近あった気になることを話す

  Aさん:横を向いて座って、うなずきや返事等の反応をせずに聴く

  Aさん:正面を向きなおし、うなずきやあいづち等の反応をしながら聴く

話し手として/聴き手としてどんなことを感じたか?



羽譜 「話を聴くときは、相手を見て聴く。 そんなに難しい話ではないよね。」

ナベ「はい。 内容は難しくありませんが・・・」

羽譜 「聴くときにうなずきながら聴くことはやっているよね。」

ナベ 「もしかしたらやっていないかもしれません。」

  「ただ、じっと相手の顔を見ていたり、PCを操作していたり・・・」

  「マズイ!」

雨 「ちゃんと聞くつもりでいますけど、忙しいとつい・・・」

  「PC操作しながら、メール見ながらでも聞けるし、理解できると思っていましたが

  横を向いていると、正面向くときと話の入って来方が違うんですね。」

羽譜「 家庭でもやっていないかい。」

ナベ/雨 「・・・」

経営の三角形<タレント トライアングル エンタープライズ社>

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